煮物に味を染み込ませる時のポイント
日本だけに限らず、どこの国でも伝統的な調理方法として主流になっている煮込み料理ですが、そんな煮込み料理を美味しく感じるポイントは、食材に味が染み込んでるかどうかにかかっているのではないでしょうか?
時間をかけることで煮込み料理のクオリティが上がることは当然なことですが、普段料理を作る時に長い時間をかけることが難しい方にとって手間暇かけて煮込み料理を仕上げるのは面倒なことかもしれません。
しかし、食材に味を上手く染み込ませるには時間をかけるだけでなく、使用している食材へ温度差を加えることで時間を短縮しつつ美味しい煮込み料理を作ることが出来ます。
一般的には煮込み料理をする際、鍋に火に通している最中に食材へ味が染み込むと思われがちですが、実際には冷えている時のほうが味は染みやすくなります。
長い時間をかけてじっくりと煮込むよりも、10分程度強火で熱を通し、火を止めて温度を下げ温度差を与えながら煮込むことで味が染み込みやすくなります。
更に時間を短縮したい方は、強火で煮込んだ後に氷水を使用し鍋底を冷やすなど、急激な温度差を与えてください。
粗熱を除いた状態でまた強火で煮込むという作業を繰り返すことで、味が染み込むまでの時間が短縮されます。
煮込み料理が一晩置いておくことで美味しくなるのは、時間をかけているうえに、火を止めて寝かしておくからこそ調味料の味が染み込みやすくなり、食材が美味しくなるのです。
世界中で愛されている煮込み料理。
時間短縮テクニックを覚えることによって、献立の幅を広げていくことが可能となるでしょう。